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COLUMN住まいのコラム
床暖房のメリット・デメリットについて知ろう
足元からぽかぽかと暖かい床暖房。エアコンやファンヒーターのように暖気が上昇して足元が寒いといったことがないです。また、空気が汚れたり、乾燥する心配が少ないなど、身体に優しい暖房設備です。しかしデメリットもあります。いいところ、悪いところを知ってから検討していきましょう。
〈メリット・デメリット〉
~メリット~
・静かで場所をとらない
・空気が汚れない
・空気が乾燥しにくい
・耐用年数が長い
・遠赤外線の輻射熱で部屋全体が暖まる
・出し入れの手間がないのでお掃除がしやすい
~デメリット~
・すぐには暖まらない
・初期費用がかかる
・後付けにすると工事が大変
・電気式は電気代が高め
・床下にカビが生えることも
【種類】
床暖房には大きく分けて「電気式」と「温水式」があります。それぞれを比べて自分たちに合った床暖房を選びましょう。
〈電気式〉
・特徴
床下に設置した発熱体(パネル)に電気を通して放熱する方式です。ヒーターを内蔵したパネルを使うPTCヒーター式、電気カーペットのように発熱体に電熱線を入れた電熱線ヒーター式、深夜電力を使う蓄熱式があります。
・施工性
構造がシンプルなので施工性は良いです。リフォーム時の設置も可能です。
・耐久年数とメンテナンス
耐用年数は建物と同等です。
一般に日頃のメンテナンスは不要です。
・安全性
閉塞面が高温になることもあり、床面に長時間触れていると熱く感じたり、低温やけどをしたりすることもあります。
有害な物質は発生しません。
・暖まり方
立ち上がりは遅めです。適温になるまである程度時間がかかります。
・コスト(12畳)
初期費用:約60万円
月あたり:約13000円
〈温水式〉
・特徴
床下に設置した温水パネルに、電気やガスなどで作った温水を循環させて放熱する方式です。多くはエコキュート(電気)やエコジョーズ(ガス)などを利用。
・施工性
温水パネルの設置、温水パイプの配管工事、熱源の設置など手間がかかります。
・耐久年数とメンテナンス
耐用年数は、温水パイプは30年以上。ただし熱源機は一般的なガス器具と同等の耐用年数となります。
一般に日頃のメンテナンスは不要ですが、寒冷地などでは定期的な不凍液入れ替えが必要になります。交換目安は10年程度。
・安全性
40℃程度の温水が循環する構造なので、部分的に熱くなることもない。
有害な物質は発生しません。
・暖まり方
電気式に比べると立ち上がりは早く、適温になるのも早いです。
・コスト(12畳)
初期費用:約80万円
月あたり:約8000円