COLUMN住まいのコラム

石川県で注文住宅を建てる時に、失敗しないためのポイントを紹介!

イエタッタ編集部
2021.12.17

石川県で注文住宅を建てる時

 

北陸地方に属する石川県は、積雪量が多い県です。

そして、雨の降る回数が全国1位の県でもあります。

そのため石川県で注文住宅を建てる場合、押さえておきたいポイントは「湿気」と「積雪」対策の2つです。

家を建てるとなると、つい自分の理想を優先してしまいます。

 

そして住む土地の特徴を考えずに決めてしまい、後悔する人も少なくありません。

そうならないためにも、ポイントを押さえ失敗しないようにしましょう。

本記事では、石川県で注文住宅を建てる時のポイントをまとめました。

 

まずは石川県の、土地の特徴を詳しく見ていきましょう。

 

 

 

目次

 

▽まずは石川県の土地情報を知ろう

▽屋根は雪対策を考えて選ぶ

▽克雪住宅を検討する

▽湿気対策も取り入れる

▽まとめ

 

 

 

 

 

〇まずは石川県の土地情報を知ろう 

屋根は雪対策

 

石川県の特徴というと、冬場の雷の発生回数や日照時間の短さなども挙げられますが、積雪量も注目すべき点の1つです。

地域的にも日照率の低い日本海側気候のため、北西から吹く季節風の影響を大きく受けています。

 

それにより気温は下がり、雪の降る回数も多くなるのです。

そして地形は、加賀と能登で異なる特徴をもちます。

 

加賀地方の平野部は比較的寒さも緩みますが、最深積雪量は40~50㎝ほど

さらに冬場は、時雨現象により天気が安定しません。

反対に日本海側に突き出した形で位置する能登地方は季節風の影響もあり、ほかの北陸地域より積雪量は少なくなりますが、それでも20~60㎝ほどです。

このように石川県は、地域によりますが積雪量の多い県になります。

 

そのため石川県に注文住宅を建てるのであれば、積雪対策をしっかりと行わなければいけません。

 

それでは、ここまでの話を踏まえたうえで、家づくりを失敗しないためのポイントを確認していきましょう。

 

 

 

〇屋根は雪対策を考えて選ぶ

密閉性が高い・雨水が入り込みにくい・吸水率が低い

 

雪が降る地域で快適に暮らすためには、屋根も重要なポイントとなります。

雪対策に適しているのは、「密閉性が高い・雨水が入り込みにくい・吸水率が低い」の条件を満たした屋根です。

 

江戸時代に加賀藩三代藩主前田利常公が生産を奨励した小松瓦が有名で、石川県は黒瓦が伝統的に多い地域。

しかし近年は、金属屋根を取り入れた住まいが多くなりました。金属製の屋根は、瓦よりも軽いため地震に有利という特徴もあります。

 

そして、屋根の材質以外にも注目すべき所が屋根の形です。

なかでも無落雪屋根は、スノーダクト方式・スラットルーフ方式・勾配屋根方式と3種類の中から適したものを選べます。それぞれの特徴は下記の通りです。

 

ノーダクト方式・スラットルーフ方式

 

スノーダクト方式は北海道に多く、石川県ではほとんど見られません。

フラットルーフ形式は、10年ごとを目途にした防水工事のメンテナンス費用がかかることから、石川県内の一般住宅に採用されることは少ないです。

 

勾配屋根にするとどうしても建物高さが高くなり、景観上望ましくないという観点で、公共建築にはよく採用されています。

つまり、石川県の住宅のほとんどが勾配屋根方式。

 

瓦屋根だと4寸勾配(21.8度)が必要で、建物の雰囲気がどうしても和風や和モダンになってしまいます。

近年金属屋根が増えているのは、4寸勾配以下の緩い勾配でデザインの自由度も広がるからです。

 

 

〇克雪住宅を検討する

克雪住宅を検討する

 

克雪住宅とは、雪の多い地域で雪下ろしをしなくても良いように設計がされた住宅です。

石川県の中山間部では屋根に上がっての雪下ろしは負担が大きく、怪我などの危険も伴います。

 

とくに女性や高齢者は重労働と感じるでしょう。

このような負担を軽減し、冬を快適に過ごすために克雪住宅は適しているのです。

 

克雪住宅は、「耐雪型」「落雪型」「融雪型」の3つに分かれています。それぞれの特徴や適用条件は下記の通りです。

 

克雪住宅

 

詳しい内容は下記の資料をご覧ください。

『雪につよいまちづくり』|石川県

https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenju/shisaku/yuki/documents/yuki_manual.pdf

 

 

 

〇湿気対策も取り入れる

吸湿効果のあるタイルの活用

 

石川県は47都道府県の中でも、雨の降る日数が最も多い県として知られています。

そのため住宅も、しっかりと湿気対策を行わなければいけません。

 

湿度が高い状態が続くと、住宅は「結露」「カビやダニ」「シロアリ」「腐朽」などの被害を受けてしまいます。

 

対策としては、

・吸湿効果のあるタイルの活用する

・床材に天然木を使用する

・風の通りやすい窓の配置や間取りを意識

・壁は調湿機能をもつ壁材を使用する

・漆喰や珪藻土などの塗り壁を採用する

・しっかりと換気計画を立てる

・高断熱・高気密な住宅設計にする

などが挙げられます。

 

壁に関しては「通気性」「吸放湿」などの効果をもつ壁紙も登場しているので、「湿気対策もしたいけれど、塗り壁ではなく壁紙が良い」という人はこちらを取り入れてみましょう。

 

そして高断熱・高気密住宅は、暖房を使用すると乾燥しやすくなります。

対策としては温湿度計を設置し、部屋の状態に合わせて加湿や除湿を行いましょう。

 

以上が石川県で注文住宅を建てる時に、失敗しないためのポイントになります。

石川県に住む以上、「湿気」と「積雪」の問題は避けては通れません。

それぞれの対策を住宅に取り入れて、快適な暮らしを手に入れましょう。

 

 

 

〇まとめ

 

・石川県の最深積雪量は加賀地方で40~50㎝ほど、能登地方で20~60㎝ほどになる

 

・屋根は「無落雪屋根」と呼ばれる、スノーダクト方式・フラットルーフ方式・勾配屋根方式の3つがおすすめ

 

・克雪住宅の「耐雪型」「落雪型」「融雪型」を取り入れることも失敗しない方法の1つ

 

・石川県は47都道府県の中で最も降水日数が多い県のため、家を建てる際は湿気対策を必ず取り入れる

 

 

 

参考URL

https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenju/shisaku/yuki/documents/yuki_manual.pdf

 

 

参考画像

https://www.photo-ac.com/

 

 

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