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家づくりブログvol.12【ダメな断熱材はある?】

2026年01月30日

先日、雪降る前にと自分の見たい建築物リストからある場所に行ってきました。

岐阜県にある輪中生活館(旧名和邸)

江戸時代から続く旧家で住居式水屋と母屋が渡り廊下で繋がれた建物となっています。

外から見た母屋は水屋よりも高い所に位置しています。

というのも水害が起こり水屋が水没しても母屋だけは守られるようにこのような形にしているようです。

その作りから庭も他とは少し変わっていて見下ろす庭になっており、庭全てを見渡せ少し優越感に浸れたり…

皆様も岐阜県に行かれた際は立ち寄られてみてはいかがでしょうか?

 

さて、先日お客様とお打合せをしている際、断熱材のお話しになりました。

「ネオマフォームという断熱材が良さそうだから採用できますか?」ということでした。

弊社標準仕様はウレタン吹付断熱ですがもちろん別の断熱材の採用も可能です。

 

ここで少し断熱材について考えてみたいと思います。

 

 

■ダメな断熱材はあるの?

ネット上では

「グラスウールはダメ!」

「ウレタン吹付はダメ!」

「ネオマフォームが良い!」

「セルロースファイバーが良い!」

「羊毛ウールが良い!」

などたくさんの情報が入り乱れています。

 

実際はどの断熱材もダメではないのでダメな断熱材というものはありません。

燃えにくいや施工不良が少ないなどもありますが私たちが断熱材を考える際に見るものが物性データ。

物性データには断熱材の

熱伝導率(熱の通しやすさを示す値)

透湿性能(湿気の通しやすさを示す値)

密度(熱を蓄えたり、音の通しにくさを示す値)

などがあります。

 

 

例えば熱伝導率で見てみると

良いと言われているネオマフォーム50mmで熱伝導率0.020W/m・Kの場合

0.050m÷0.020W/m・K=2.5㎥・K/W(熱抵抗値)

※熱抵抗値は数値が高いほど断熱性が良い

 

次にウレタン吹付断熱80mmで熱伝導率0.033W/m・Kの場合

0.080m÷0.033W/m・K=2.4㎥・K/W(熱抵抗値)

となりまして、断熱性能はほとんど同じ。

金額は高いけど断熱性能が良いネオマフォーム50mm入れたし暖かい家になるぞ~と思っていても結局の断熱性能はほぼ一緒だったりします。

 

 

透湿性能で見てみると

同じウレタン吹付断熱材でも湿気を通す量が違ってきます。

家の中の湿気というのは換気以外にも壁の構成次第では壁の中を伝って湿度が高い室内から湿度が低い外部へと伝わっていきます。

その時に壁の中で結露が発生する可能性もあり、壁の中で結露が発生すれば木材が腐食し、せっかくお金をかけた耐震等級3も意味がなくなります。

(表について詳しくは弊社にて)

表の右側に結露判定の欄があるのでこの場合は結露判定なし。

 

こちらの場合、結露判定に×があり壁の中で結露する可能性があるということになります。

この商品はカタログ上ではウレタン吹付後気密シートの施工も必要となっています。

ただこの計算を行わずウレタン吹付は全て気密シートが不要と考えている方もいらっしゃったりするのでどんな計算をしているのか色々と聞いてみても良いかもしれませんね。

(室温や外気温の設定次第では結露判定〇になる可能性もありますので実際ありうる室温、外気温の設定が必要となります。)

 

断熱材を選ぶにはこのようなことも考えながら採用する必要があります。

みんなが良いと言っているものは良いことの方が割と多いですが、やはりそれを標準にしていたりするとメリットしか伝えないことが多いので本当にそうなのか?と一度冷静になって考えたりメリットもデメリットも伝えてくれる方に相談してみたりして納得した方が良いかと思います。

断熱だけでも情報が多すぎて中々前に進めないこともあるかもしれませんが…

どの断熱材でも使えますが最終的にコスパ良くお客様に暖かく、涼しいお家を提供するために現在の標準仕様になっております。

ただご相談は大歓迎でこれはどう?あれはダメ?などのお話しも楽しいので。

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