金沢市郊外、風景の美しさと向き合う住まい
S邸は金沢市郊外の見晴らしの良い立地に建つ住まいです。
一方でこの地域は、風当たりが非常に強く、外部環境としては決して穏やかではありません。
そこで外観には、
ガルバリウム鋼板
ソリド(窯業系外装材)
を採用し、
耐久性・耐候性・メンテナンス性を重視した外装計画としました。
デザイン性だけでなく、
「10年後・20年後も美しく保てること」を前提に考えた住まいです。
南側の庭とつながる、開放的なLDK
南側には広いお庭があり、
リビング・ダイニング・キッチン(LDK)から、深い庇とテラスを介してつながる設計としています。
夏の強い日差しは庇で遮り
冬は低い太陽光を室内へ取り込む
四季を通じて、自然の恩恵を上手に活かした空間構成です。
屋内と屋外がゆるやかにつながることで、
日常の中に「外を感じる時間」が自然に生まれます。
素材がつくる、健康で心地よい室内環境
室内の仕上げには、
壁:ドイツ漆喰
床:ナラの無垢材
を採用しています。
調湿性に優れた漆喰と、
足触りのやさしい無垢材により、
一年を通して空気感のよい、健康的な住まいとなっています。
将来にわたって快適に、
そして素材が経年変化によって美しく育っていくことも、大切な設計テーマでした。
家事のしやすさと美しさを両立したキッチン
キッチンには
**グラフテクト**を採用。
食洗機は
ボッシュ製で、
洗浄力の高さ
お掃除のしやすさ
家事のストレス軽減
といった点から、非常におすすめの設備です。
造作家具と自然石がつくる、唯一無二の空間
食器棚は造作家具とし、
キッチン空間にぴったりと納まる
**「シンデレラフィット」**を実現しています。
キッチン背面の壁には大谷石を採用。
自然石でありながら主張しすぎず、
時間とともに味わいが増していく経年美が魅力です。
無機質になりがちなキッチン空間に、
自然素材ならではの温かみを与えています。
将来を見据えた、平屋のように暮らせる間取り
将来の暮らし方まで見据えた設計を行っています。
1階には、
和室
押入れ
ウォークインクローゼット
を配置し、
将来的には1階だけで生活が完結する、平屋のような暮らしも可能です。
家族構成やライフスタイルが変わっても、
無理なく住み続けられる住まいとなっています。
住まいの概要
■工事場所:石川県金沢市
■構造:新築 木造2階建 注文住宅 設計施工
■延床面積:112.36㎡
■竣工:令和5年3月
設計士としてのひとこと
外部環境が厳しい場所だからこそ、
素材選びと構成には特に慎重になりました。
「自然素材の心地よさ」と「高耐久・低メンテナンス」
その両立を、真正面から考えた住まいです。
時間とともに、
住まいも、暮らしも、より深みを増していく——
そんな未来を思い描きながら設計しました。