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IZUMIのお家づくりvol.5【エアコンの除湿量】

2025年07月29日

 

35℃超えも続く猛暑。暑さに加え息がしづらいくらい湿度も高いですね。。

学生時代こんな過酷な状況でよくボールを追いかけることができたなと今更ながら驚きます。

皆様も自分は大丈夫と思わず熱中症にお気をつけてくださいませ。

 

さて、昔の断熱性や気密性が良くない家というのは熱の出入りが多いためエアコンが「ゴー」と音を立てて絶え間なく動いているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

高性能な住宅で生活をすると断熱性、気密性が良いため熱の出入りがそこまで多くなく、家を冷やす必要がなくなり、部屋が設定温度に達するとエアコンは役目を果たし動くことを止めてしまうことがあります。

エアコンが動きを止めるということはその分電気代も浮いてラッキー!!!

とはいえなくて、ある問題が発生します。

 

それは湿度の問題です。

エアコンは簡単にいうと稼働することでエアコン内部で湿気を持った室内空気を結露させて除湿をしています。

エアコンが動かない=除湿もしない

もっとつっこむとエアコンが動くことを止めると書きましたが厳密には冷房をしなくなるだけで送風へと変わります。

そうなるとエアコン内部に溜まった結露水を室内に戻すという夏に加湿となってしまいます。

室温が低くても湿度が高いと何だか気持ち悪いですよね?

 

ここでエアコンが夏場どれくらい除湿しているのか見てみましょう!

石川県の2023年夏の気温、湿度を例にみてみると

平均気温30.5度

平均湿度67%

これを室温26℃60%にしたいとします。

24時間換気(第3種換気)が120㎥/h(30坪くらいの家)で動いた場合

 

「うまく除湿」できれば毎日約22L、家の中から2Lのペットボトル11本の水分を捨ててくれているんですね。

ただ「うまく除湿」というのがそう簡単ではなく難しいことは端折りますが、この家にはどれだけ熱が入ってきて、どれだけ湿気が発生するのか計算・想定して、エアコンにゆるゆると絶えず動いて除湿してもらう(エアコンには顕熱比というものがあって冷やすために使える力と除湿のために使える力の割合があったりします)ための計算・想定をすることで「うまく除湿」に近づくことができます。

実は家を高性能化してエアコンをつけておけば全てOKというわけではなく、家の高性能化に合わせてさらに快適な暮らしを実現するために考えることはたくさんあったりします。

 

ちなみに弊社標準仕様の全熱交換換気「澄家」を使用した場合、どれくらい除湿量を減らせるかというと…

(全熱交換換気は外部のたくさん湿気を持った空気をそのまま室内に入れずに換気することができます。詳しくは弊社営業に…)

「うまく除湿」できると毎日約12L、家の中から2Lのペットボトル5本の水分を捨ててくれています。

その差約10Lとなりました。

2Lのペットボトル10本分の水分を外に捨てる力(除湿)を使わなくて良いということになりますね。

ということはその分の電気代も浮くし、何より除湿量が少なくなるのでエアコンの計画も行いやすく部屋の環境を整えやすくなります。

建物の断熱性能が良くなってきているのにどのお家も20畳の部屋に20畳用のエアコンて不思議だったりするように建物の性能が上がってきたのならもう少しエアコンにも気を配ってあげるとコスト(もっと容量の小さいエアコンだったり)を下げながら快適な生活を送れるのではないでしょうか?

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