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軒裏換気

2025年04月29日

軒裏換気(のきうらかんき)」とは、建物の屋根の軒下部分(軒裏、軒天)に設けられる換気口や通気孔を通じて、屋根裏や小屋裏の換気を行う方法のことです。
 
お家にとって、湿気・水分が最大の敵です
十分な換気をすることが、長持ちするポイントです
 
軒裏換気の目的
  1. 湿気対策: 屋根裏にこもった湿気を排出し、結露やカビの発生を防ぐ

  2. 屋根材の長寿命化: 湿気や熱による屋根材の劣化を防止。

  3. 断熱効果の保持: 屋根裏の過熱を防ぎ、室内の温度上昇を抑える

  4. 耐久性・安全性の向上: 腐朽やシロアリの発生を抑え、建物の寿命を延ばす

 
軒裏換気の他には、以下の方法等があります
 

1. 棟換気(むねかんき)

  • 屋根の頂部(棟)に換気口を設け、屋根裏の空気を排出する方法。

  • 下からの吸気口とセットで機能する。

  • 軒裏がない場合は吸気口の設置場所がポイント。

 

2. 屋根面換気(スリット換気・通気垂木)

  • 屋根の傾斜面にスリット状の換気口を設ける方法。

  • 軒がなくても屋根の一部を吸気口として使えるようにする。

  • 屋根材や防水層に工夫が必要(雨仕舞に注意)。

 

3. 壁面吸気(通気胴縁・外壁通気)

  • 外壁の最下部(基礎付近)や中間に吸気口を設けて外気を取り入れ、棟換気で排出。

  • 「通気層工法」など、壁の中を通して空気を屋根裏に導く手法。

 

4. 破風換気

  • 破風板(はふいた)に穴を設けて吸気する方法。

  • 軒のない屋根端に取り付けた破風の内部に換気経路を作る。

 

⚠ 注意点

  • 吸気と排気のバランスが非常に重要。

  • 雨仕舞(雨の侵入を防ぐ設計)をしっかり設計しないと雨漏りの原因になる。

  • 換気経路が確保できていないと、結露や屋根材の劣化のリスクが高まる

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