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ちょうどいいを見つける

2025年09月30日

家づくりで本当に大切なことって?

家を建てるとき、何を一番大切にしますか?

少し前までは「耐震に強い家」「高性能な家」「自然素材にこだわった家」「デザイン重視の家」など、どこか一つに特化した家づくりが目立っていました。コストを最優先にする家づくりもそのひとつです。

でも最近は、ちょっと潮目が変わってきているように思います。

耐震も性能も素材もデザインも、そしてコストも――全部バランスよく整えた“総合点の高い家”が求められる時代になってきました。

もちろん、耐震等級3・断熱等級7・オール自然素材・デザインにもこだわるフルスペックなお家を求める方もいますが、どちらかというと「自分たちにとってちょうどいい家」を選ぶ人が増えている印象です。

人気の“せやま印の家”も、まさにその「ちょうどいい」を形にしている好例ですね。


ローンの考え方も変わってきた

昔からよく「年収の◯倍までがローンの目安」と言われますが、正直なところ今の時代には当てはまりにくいです。

生活にかかるコストのかけ方が多様化していて、従来の常識では測れなくなっているからです。
ギリギリのローンを組んでしまうと、せっかくの暮らしで「あきらめなくてもいいもの」を手放すことになりかねません。

家は生活の中心だけれど、ローンのために暮らしを犠牲にしてしまえば、それは“負の遺産”になってしまいます。


僕たちが大切にしている優先順位

安藤建築事務所では、家づくりで大切にしている優先順位をこんなふうに考えています。

  1. 生涯コスト
     家は一度建てたら簡単には売れません。だからこそ「長持ちして、メンテナンスが楽で安い」素材を選ぶことが大事です。例えば広葉樹の無垢床、レッドシダーの外壁、タイルなどの自然素材は長期的に有利です。

  2. 快適性
     暑さ・寒さを防ぐのはもちろん、壁の中で結露しないことや、構造体を守ることも含めて大事です。
     例えば熱交換式の第一種換気。コストだけで見れば「元は取れない」かもしれませんが、実際に住んでみると室内の快適さが全然違います。

  3. 安全性
     地震など万が一に備える“保険”のような要素。もちろん大事ですが、日常生活に直結する生涯コストや快適性を優先しています。


形態は機能に従う

「形態は機能に従う」という言葉があります。
機能がデザインを形づくる、という考え方です。

僕自身はこれに加えて、高機能な自然素材はデザインにも良い影響を与えると感じています。無垢材やタイルといった素材は、耐久性や快適性といった機能を満たすだけでなく、空間に温かみや美しさも与えてくれるのです。


自分の「ちょうどいい」を探そう

結局、家づくりに正解はありません。
大切なのは「自分や家族にとって何を優先するか」を整理すること。

生涯コストなのか、快適性なのか、安全性なのか――。
その順番がはっきりすれば、きっと自分に合った建築会社やパートナーを見つけやすくなるはずです。

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佐々木不動産