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COLUMN住まいのコラム
将来の町並みがわかる用途地域の見かた。土地を買う前に調べよう。
土地を買う際、不動産情報に「用途地域」というものが記載されています。
今回は、用途地域が表すことについて解説します。
1.用途地域って何
用途地域とは、都市計画法で定められた地域地区の一種です。
それに連動するような形で、建築基準法で容積率、建ぺい率が定められています。
容積率は、敷地に対してどれだけの床面積をつくれるかという基準です。
建ぺい率は、空から見たときに敷地に対してどれだけ建物が占めているかの基準になります。
算定式にすると以下の通りです。
容積率 =建物の延べ床面積/敷地面積×100(%)
建ぺい率=建物の水平投影面積(建築面積)/敷地面積×100(%)
用途地域は、容積率、建ぺい率に連動し、どれぐらいの大きさの建物が建てれるかの基準としてよく紹介されますが、本来はそれだけではありません。
用途地域によって、その町がこれからどんな町並みを築いていくかの基準になります。
住居系、商業系、工業系で、13種類の地域があります。
2.建てられる用途、建てられない用途
以下の表が、用途地域の一覧です。
注)出典:「土地利用計画制度 国土交通省 都市局 都市計画課 平成30年9月更新
小さくて見えにくですが、〇、×、△等の表記があります。
これによってその用途地域で建てられるもの、建てられないものが決まっています。
例えば第一種低層住居専用地域は、住宅、学校、神社、診療所は建てられても、商業施設や工場は一切建てられません。
閑静な住宅地になる代わりに、お店が無いので少し不便かもしれません。
逆に工業専用地域は、住宅が建てられません。
このように建てられるものを見ることで、将来その地域がどうなるか未来が描けます。
3.住む周辺の用途を確認しよう
用途地域は自身が購入しようと思っている地域だけではなく、その周囲も確認しましょう。
また実際に歩いたり、車で走ったりするとより確実です。
学校までどんな通学路になるだろう?
最寄りのスーパーやコンビニまで歩けるかな?
大きな工場とか建ちそうな敷地はないかな?
様々な生活シーンをイメージして確認すると間違いないはずです。
石川県内では、金沢市と能美市がwebで詳細に確認できて便利です。
用途地域以外の法的なことも確認できるので、一度ご覧ください。
4.土地選びは地域を知ることが大切
用途地域は土地選びの参考の一つです。
それだけで町の様子はわかりません。
現地をすぐ見に行ければいいですが、仕事で夜しか余裕が無い方や遠方からの移住の場合は、Googleのストリートビューと合わせて見て、地域を知ることができます。
用途地域は5年に一度程度で見直しとなっていますが、都市部を除いてはあまり見直されることがありません。
様々な情報を手に入れて、将来住むだろう町のことを知って、土地選びをしましょう。