COLUMN住まいのコラム

石川県の家づくりを徹底分析 データから見る成功の鍵 Vol.5

イエタッタ編集部
2024.02.16

一級建築士が解説! 

住宅会社、どれぐらい回ったら決められるのか

 

住宅会社は絞ってから回るが一般的

従来の家づくりは、沢山の会社を回るユーザーが多い印象でした。しかしコロナ以降、内見会をはじめとした全てのイベントが完全予約制に移行した関係で見学会社数は減少。会社を厳選してイベントに参加するのが一般的になりました。そこで今回は実際何社ぐらい回っているのか、少ない会社見学でも失敗しないポイントをご紹介します。

 

 

01:2~5社回って会社を決める

イエタッタカウンターのような住宅会社選びを相談するサービスは、効率良く家づくりを進めたい方やどこの会社が良いのか知りたい方が利用しています。イエタッタカウンター利用者の場合、見学経験が無い方が26%、1〜3社が51%です。また、見学経験のある利用者の69%が気になる会社がないと回答しています。このデータから見て取れるのは、何もわからない状態で住宅会社を回っても理解できず、早めに相談して知識を得てからの方が良いと判断する相談者が多いということ。相談者には要望と予算を整理した後、2・3社の会社を紹介し、その候補の中から決めることが多いため、少ない方で2社、多い方で5社を回って決めることが多いと考えられます。では少ない見学会社数でも上手く家づくりができるポイントは、どんなことがあるのでしょうか。 

02:家づくりの勉強からスタート

家づくりは沢山の会社を見学すれば上手くいくというわけではありません。 上手く進めるためには、家づくりの勉強をしましょう。どんな種類の家があるのか、性能や素材の違い、住宅ローンをはじめとしたお金のこと等、勉強して損することは一つもありません。勉強方法として書籍、SNS、YouTube等がありますが、 専門家が出している情報を優先的に学んでください。それを基礎知識として、友人をはじめとした経験者の意見も聞いてみましょう。家づくりは個人の価値観に影響することが多いので、基礎知識がないまま経験者の意見を聞いてしまうと何が良いかわからなくなる原因になってしまいます。また自学が難しいようであればイエタッタカウンターのような相談所を利用するのもいいでしょう。相談所の人の中にも専門知識の有無に差があるので、できれば建築士や住宅会社への勤務経験者がいる相談所がおすすめです。

 

 

03:段階的な要望把握

 家づくりの要望整理として真っ先に取り組んでほしいことが、今までの暮らしの経験の振り返りです。実家やアパート暮らしの良かったこと、悪かったことをまとめてみましょう。そうすることで自分たちの暮らしの常識が整理されます。今までの暮らしの中で良かったことは活かしていきたいこと、悪かったことは改善したいこととして明確な整理が可能です。いきなり理想ばかり考えても、経験が無いことが多く、要不要の優先順位付けが難しいのでおすすめしません。暮らしの振り返りは自分たちの価値観が整理されるので、絶対に必要なことと価値観が異なるから要相談なことに分けられ、要望が整理しやすくなります。要相談なことについても、振り返りで理由が明確になっているので、要望の優先度もつけやすいでしょう。ここまでできたらやっと理想を考えます。理想は経験が無いことが多いので、叶ったところで当たり外れが起きてしまうかもしれません。必要な理由が思い浮かべば優先的に叶えるべきことでしょうから、理由も含めて理想を考えてみてください。

 

04:手順を追った整理にノートが便利

 家づくりの成功のコツは、地道にコツコツと考えをまとめていくことです。そこで有効なのが要望を整理するための「家づくりノート」を作ること。形式はデジタルでもアナログでもいいですが、思いついた時に気軽に記入できるものがいいでしょう。どこの会社に行っても同じようなヒアリングをされるため、上手くまとめられたらノートをコピーして渡して、そこからより深い要望のヒアリングをしてもらうと効率的。しかし、どんな項目に対してまとめたらいいのかわからない方が多いでしょう。そこでイエタッタカウンターを運営している一級建築士が、要望を整理しやすいような家づくりノートを作成しました。

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解説:一級建築士 鶴見哲也

1986年石川県かほく市出身。新潟大学大学院修了後、金沢市の設計事務所や住宅会社で8年半建築設計業務に従事。2019年(株)ミライエ・カンパニーに転職し、メディアの立場から家づくりをわかりやすく、失敗しないようサポート。イエタッタカウンターでは勉強会や個別予約で直接相談可能

 

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