安藤建築事務所
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安藤建築事務所
ヒートショック
2024年12月06日
こんばんは。
本日、大変悲しい出来事がありました。
中山美穂さんの訃報です。
詳しい死因はまだ発表されていませんが、ヒートショック
が原因ではないかという話も出ています。
最近TVにも出演されていたので、ただただ驚くばかりです。
ヒートショックは高齢者に起こるものと考えている方も少なくないと思います。
住宅でなくなる方のほとんどがヒートショックだと言われています。
なくなられる方の人数は交通事故死の何倍にもなります。
安藤建築事務所が気密を標準化にしたのもこういったことを
防ぐためというのがはじまりです。
近年、高気密高断熱化が一般的になりましたが、
まだまだ、局所暖房が少なくありません。
外皮性能や、気密性能が中途半端だと家全体を
暖めることが難しく、結果的に扉で仕切ることで
部屋を暖めますが、そうすると廊下や洗面・脱衣、浴室が
とても寒くなります。
ヒートショックが起こりやすくなる温度差は10度以上と言われていますので、
局所暖房をやめるべきだと考えています。
そもそも、家の中で温度差が発生することが結露の問題にも
なりますし、なんのための高性能住宅かわかりません。
高気密高断熱を謳うのであれば、最低でも全室温度差は2度以内
くらいにするべきだと思っています。
安藤建築事務所では、気密を完璧にできるようになってから、
ほとんどの家に玄関ホールや廊下がありません。
目線を切ることができればどんどんドアを削減します。
これはコストカットという一面もありますが、
見えそうで見えない部分を作ることで奥行き感を演出し、
空間に広がりを持たせます。
廊下を作らないのも、単純に廊下に意味がないからです。
昔から廊下には違和感を感じており、
一般的に玄関からホールに上がるとリビングに入るドアと
トイレに行くドア、洗面室に行くドアと階段がある家がほとんどです。
なんのための廊下なのか。
そして、みなさん総じて玄関が寒いです。
さらには玄関ホールや廊下はリビングの広さに一切寄与しません。
玄関を入ったところからリビングと同じ温度で、どこに行っても
ほぼ同じ温度であることが最低条件だと考えています。
最近性能や耐震などやればやっただけいいという情報や
ほどほどでいいという情報もあり迷うところではあるかと思いますが、
少なくとも人が亡くなるような殺人ハウスは絶対に作ってはならないのです。
僕自身、我が家の性能がいつも苦痛です。
気密住宅に住んでいない僕が断言します。
住宅の高気密化はマストです。
家が建ったあとでは気密化はほぼ無理です。
だからこそ、最初に考えましょう。
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