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スタイリッシュだけど、 実は落とし穴がある?「軒ゼロ住宅」とは
2025年04月30日
近年、シンプルでおしゃれな見た目が人気の「軒ゼロ住宅」。
「建築コストが安くなる」「土地を有効活用できる」といったメリットもあり、よく見かけるようになりました。
でも――
見た目や価格だけで選んでしまうと、後悔することになるかもしれません。
この記事では、そんな軒ゼロ住宅の“意外と知られていないデメリット”について、お伝えします。
1.軒ゼロ住宅とは?

そもそも「軒(のき)」とは、屋根が外壁より外に出ている部分のこと。
雨をしのぎ、日差しをコントロールしてくれる、大切な“ひさし”です。
その軒を一切なくしたのが、軒ゼロ住宅。
最近流行のキューブ型の住宅も、軒がまったくないか、かなり短く作られています。
ぱっと見はすっきりしてスタイリッシュ。
でも、軒には「見た目以上に大きな役割」があるんです。
たとえば──
・雨の侵入を防ぐ
・外壁の劣化を抑える
・夏の直射日光をカットして室温を安定させる
こうした機能をすべて捨ててしまうのが、軒ゼロ住宅なのです。
2.軒ゼロが人気の理由
では、なぜ今こんなに軒ゼロ住宅が選ばれているのでしょうか?
-
スタイリッシュな見た目
→ 流行に合った、シンプルでモダンな印象
-
建築コストが下がる
→ 軒や破風板、雨樋などが不要で、材料費・施工費をカット -
敷地を有効に使える
→ 軒がないぶん、ギリギリまで建てられる or 室内を広く取れる
見た目もコストもお得に見える軒ゼロ住宅。
ハウスメーカーが建売住宅に採用するのも納得です。
ですが――
短期的なメリットの裏に、長期的なコストが潜んでいること、知っていますか?
3.軒ゼロ住宅のデメリット
ここからは、見た目ではわからない軒ゼロ住宅の「5つの大きなデメリット」を紹介します。
① 雨漏りリスクが約5倍に⁉
軒がないと、屋根や壁に直接雨が当たります。
その結果、雨水が建物内部に侵入しやすくなるんです。
しかも、雨漏りの修繕は場所の特定が難しく、修理費も高額になりがち。
「最初は安かったのに、結果的に高くついた」なんてことにも…。
しかし、雨仕舞がしっかりされているお家はリスクが芸機的に軽減します。
② 外壁の劣化が早い
サイディングなどの外壁材は、雨や紫外線に弱いものも多く、
軒がないと劣化スピードが一気に早まります。
年に10万円以上のメンテナンス費用がかかるケースも。
さらに、修繕が追いつかずに雨水が染み込むと、家の寿命そのものが縮む危険性もあるんです。
また、外壁を上から張りなおすことは、基本的にできません。劣化した外壁を外し、新しい外壁を貼りなおす工程は、上から貼るより手間が増え、メンテナンス費用が高くなります。
しかし、外壁選びによって、メンテナンス費用が抑えられる場合もあります。
③ エネルギー効率が悪くなる
昔のお寺や神社を思い出してください。
大きく張り出した軒が、夏の強い日差しを遮ってくれていましたよね。
軒ゼロ住宅では、その調節がまったくできません。
夏は日光が容赦なく入り、室温が上がりやすくなり、エアコン効率が下がることも。
毎年の冷房費、30年・40年と積み重ねれば…大きな差になります。
④室外機やエコキュートの劣化も早い
軒がないということは、屋外機器が常に雨ざらしになるということ。
雨や紫外線によって傷みやすくなり、エアコンやエコキュートの故障リスクもUP。
修理費はもちろん、突然使えなくなったときの不便さは計り知れません。
とはいっても、現代のお家のエコキュートは、大体独立して設置してあるところがほとんどだったりします。
4.まとめ|軒の出や外壁の素材、断熱性能などもじっくり検討しましょう!
間違えていけないのは、軒ゼロがダメということではないこと。
軒ゼロが本当にダメならば、淘汰されます。
しかし、そうならないのには、デメリットを克服する手立てがあるからです。
本当に良い家とは、暮らしやすさまで考えられている家。
流行に流されず、数十年先まで後悔しない選択をしてほしい――
家づくりのヒントになれば嬉しいです。
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